新約聖書って何が書かれているんですか？
内容を分かりやすく知りたいです！
では、今回は新約聖書の内容をわかりやすく解説しますね。
新約聖書ではいよいよイエス・キリストが登場します。
わたしはクリスチャンの家に生まれ育ち、プロテスタントの牧師になるための神学校を卒業後、約20年間キリスト教会で牧師として働いてきました。
この記事では、
- 新約聖書の目次
- 新約聖書のあらすじ
- 新約聖書のメッセージ
について解説いたします。
この記事を読んでいただくと、新約聖書がどんな本なのか、新約聖書には何が書かれているのか、そして新約聖書が語るメッセージについておおまかに知ることができます。
ぜひ、最後までお読みください。
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新約聖書の目次ー新約聖書の27文書と3つのジャンルー
新約聖書のページを開く時、まず目にするのが新約聖書の目次です。
その目次には２７の小さな文書の名前が書かれています。
新約聖書27文書と3つのジャンル
マタイによる福音書 マルコによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書 使徒行伝 ローマ人への手紙 コリント人への手紙 第一 コリント人への手紙 第二 ガラテヤ人への手紙 エペソ人への手紙 ピリピ人への手紙 コロサイ人への手紙 テサロニケ人への手紙 第一 テサロニケ人への手紙 第二 テモテへの手紙 第一 テモテへの手紙 第二 テトスへの手紙 ピレモンへの手紙 へブル人への手紙 ヤコブの手紙 ペテロの手紙 第一 ペテロの手紙 第二 ヨハネの手紙 第一 ヨハネの手紙 第二 ヨハネの手紙 第三 ユダの手紙 ヨハネの黙示録
実は新約聖書は27の小さな本が集まった図書館なのです。
その27冊の本は3つのジャンルに分けられます。
- 歴史 マタイによる福音書～使徒行伝まで
- 手紙 ローマ人への手紙～ヨハネの手紙 第三まで
- 預言 ヨハネの黙示録
それぞれに一言ずつ説明しますね。
歴史 マタイによる福音書～使徒行伝
「福音書」にはイエス・キリストの誕生、イエス・キリストの救い主としての活動、十字架の上での死、三日目の復活、天に昇ったことが書かれています。
そして、「使徒行伝」には、イエス・キリストの弟子たち＝キリスト教会によってキリスト教の教えが当時の地中海世界に広がっていった様子が描かれています。
手紙 ローマ人への手紙～ヨハネの手紙 第三
主にイエス・キリストの弟子パウロが執筆しました。
手紙にはキリスト教の中心的な教えが書かれていたり、様々な教会の抱えていた問題にキリスト教の視点での解決が与えられています。
パウロと他の著者たちに共通しているのは、救い主イエス・キリストの十字架の死と復活が読者たちに持っている意味を説明し、それを様々な状況に適用していることです。
預言 ヨハネの黙示録
復活したイエス・キリストから弟子のヨハネに与えられた預言と世の終わりの幻が収められています。
象徴的な表現やイメージが多く使われているため、理解するのが難しいです。
しかし、その執筆目的は、紀元1世紀末にローマ帝国に迫害されて苦しんでいたクリスチャンたちの信仰を励まし、確かな希望を与えることでした。
新約聖書のあらすじ
新約聖書の時代背景
新約聖書の舞台はローマ帝国の支配下にあった紀元1世紀の地中海世界です。
強大な武力によって「ローマの平和」が築かれ、古代では珍しい平和な時代が訪れました。
帝国の全土に交通網が張り巡らされました。
そして、人々はコイネー・ギリシャ語という共通言語を話していたのです。
このようにキリスト教の教えが瞬く間に広まる準備ができた時、天の神は救い主イエス・キリストをこの世に送ってくださったのです。
救い主の誕生ー旧約聖書の約束の実現ー
神が旧約聖書で約束し、預言なさっていた通り、救い主イエス・キリストはユダヤのベツレヘムにお生まれになりました。
それから約30年後、洗礼者ヨハネという人が現れ、「わたしの後に救い主が来ます！自分の罪を悔い改めなさい！」と人々に語りました。
洗礼者ヨハネはイエス・キリストを見て、「このお方こそ、神様が送ってくださった救い主です！」と人々に証言したのです。
その後、イエス・キリストは救い主としての活動を開始し、
- 弟子たちを集め
- 病人を癒す奇跡を行い
- 人々を苦しめていた悪霊を追い出し
- 神の国の教えを各地で伝えました。
イエス・キリストの人気は人々の間で高まり、大勢の人々が従いました。
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十字架と復活ー罪からの救いー
しかし、その頃の宗教の指導者たちはイエス・キリストをねたみ、殺そうとしたのです。
イエスはそのたくらみに気づきながら、エルサレムに自ら進んで行きました。
イエスがこの世に来た真の目的は、わたしたちを罪から救うために十字架の上で死ぬことだったからです。
イエスは何も悪いことはしませんでしたが、エルサレムで逮捕され、不当な裁判にかけられ、殴られ、つばをかけられ、鞭打たれ、十字架に釘づけにされて死にました。
しかし、イエスは三日目に死に勝利して復活し、墓の中から出て、弟子たちの前に現れたのです。
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教会と伝道ー地の果てまでー
復活したイエスは、全世界の人々に罪からの救いの良い知らせ（福音）を伝えるように弟子たちにお命じになって、天に昇りました。
その後、弟子たちは天から聖霊を注がれて力を受け、エルサレムでイエスが救い主だと伝え始め、キリスト教会が誕生しました。
そして、弟子たちはエルサレムから始まり、ユダヤ、サマリヤ、そして地の果てまで、イエスが復活なさったことの証人として出て行ったのです。
復活したイエスと出会った使徒パウロも途中で加わり、キリスト教の教えは民族の垣根を超えてローマ帝国の支配下にあった地中海世界全体に広がり、各地にキリスト教会ができました。
イエスの弟子たちの活躍を伝える『使徒行伝』は、使徒パウロがローマ帝国の首都ローマでイエスが救い主だと人々に教えている場面で終わっています。
ここまでが新約聖書のあらすじです。
イエスを救い主と信じるクリスチャンたちはそれからもずっと、約2000年間、イエスが救い主であることを世界中で伝え続けているのです。
新約聖書のメッセージ
ここからは新約聖書の３つの大切なメッセージをお伝えいたします。
十字架の救いー罪のゆるしと永遠の命ー
新約聖書は、イエス・キリストの十字架の死の目的がわたしたちを罪から救うためだったと教えています。
わたしたち人間は創造主といっしょに生きるように造られました。
しかし、的をはずした矢のように、これまで創造主を無視して生きてきました。
聖書はこのような生き方を「罪」と言っています。
救い主イエス・キリストはその罪の罰を十字架の上でわたしたちの身代わりに受けて死んでくださったのです。
そのおかげでわたしたちの罪はゆるされ、永遠の命を与えられ、死んだ後は天国に行けるのです。
復活の希望ーわたしたちもよみがえるー
イエス・キリストは十字架で死んだ三日目に墓の中からよみがえりました。
新約聖書は、イエス・キリストの復活がイエスを救い主と信じる者たちの復活の保証だと語っています。
人間はいつか誰もが死にます。
しかし、イエスを信じる者は、イエスが死に勝利してよみがえったように、いつか復活し、永遠に創造主と愛する人々といっしょに生きるのです。
「復活なんて、とても信じられないよ！」と思うかもしれません。
しかし、心と魂と身体を持ったわたしたち人間の完全な救いは身体の復活なしにはありえません。
疑う代わりに、神が救い主イエスを通してとても信じられないような素晴らしい救いをわたしたちに与えてくださることを素直に感謝するのはどうでしょうか？
キリストの再臨ー世界の希望ー
新約聖書は、天にお昇りになったイエス・キリストがいつか再び戻って来られると約束しています。
約2000年前、わたしたちを罪から救うために身代わりに死ぬ目的でこの世に来られたイエスは、今度はこの世の悪を裁くために来られます。
この世界に満ちる悪にうんざりしたり、絶望している方にとっては、この上なく良い知らせではないでしょうか？
そして、イエスは神がお造りになった世界をきよめ、元通りの、いや、もっと素晴らしい完成された世界にしてくださいます。
新約聖書は神が用意してくださる新しい永遠の世界をこのように描いています。
「神自ら人と共にいまして、
人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。
もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。
先のものが、すでに過ぎ去ったからである」（ヨハネの黙示録21:3-4）。
わたしたちは二度と死を経験せず、愛に満ちた創造主とイエス・キリスト、愛する人々といっしょに永遠に喜びに満ちた世界で生きてゆけるのです！
まとめ
最後までお読みくださり、ありがとうございました。いかがでしたか？
この記事では、
- 新約聖書の目次ー新約聖書の27文書と３つのジャンルー
- 新約聖書が伝える救い主イエス・キリストの誕生、十字架と復活、弟子たちの伝道
- 新約聖書の伝える救いと希望のメッセージ
についてわかりやすく解説してきました。
新約聖書には何が書かれているか、その内容についてご理解いただけたことと思います。
新約聖書は救い主イエス・キリストがこの世に来られたことを証言しています。
そして、救い主イエス・キリストはわたしたちを罪から救うために十字架で死なれ、復活してくださいました。
聖書のこと、神様のこと、救い主イエス・キリストのことをさらにお知りになりたい方は、どうぞ他の記事も読んでみてください↓↓
イエスはあなたのことを救うためにこの世に来られたお方です。
あなたの罪がゆるされ、死んだ後は天国に行き、いつか身体も復活して永遠に神と愛する人々といっしょに生きていけるように、イエスは十字架で死に、復活してくださったのです。
ぜひ、新約聖書の語る良い知らせを自分自身のものとして受け取り、イエスを救い主として信じていただきたいと心から願います。
もしあなたがこの記事を読んでイエスを信じたなら、そのことをいっしょに喜びたいですから、ぜひ、お問い合わせフォームを通してわたしにお知らせください。
希望されるなら、イエスを救い主として信じる人としてどう生きていったらいいのかをもっとお伝えできればと思います。
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